こんにちは。

ドイツ在住プロコーチのホイスラー愛です。

今日は、どんな時代においても変わらない

コミュニケーションの代表スキルの一つである

傾聴についてお話したいと思います。

人の話がなかなかちゃんと聞けない!

傾聴力ってどう鍛えるの?

といったご相談を受けるときは

傾聴の前に必要な在り方のお話からさせて頂きます。

この記事を読み進めていただくと

あれ?今まで人の話聴いてなかったかも?

という気づきが起こるかもしれません。

私自身

過去コーチングトレーニングに初めて通った時に

今まで人の話を聞けているようで

実はほとんど聞けていなかった!

という衝撃的なことに気づきました 笑。

今でも、心に余裕のない時や

全くのプライベートで完全に集中力がオフになってしまっている時

家族のメンバーに対して物を言いたくなるような状況の時など 笑

傾聴コンディションになっていない時があるから

きちんと意識していきたいものです。

まずは傾聴の定義から。

傾聴という言葉を調べると下のような説明に出会います。

傾聴とはもともとカウンセリングにおけるコミュニケーション技能の一つ。

傾聴の目的は相手を理解することにあり、話し手が自分自身に対する理解を深め、建設的な行動が取れるようになるようサポートする。傾聴で大切なのは、言葉以外の行動や非言語に注意を向け、理解する・言葉によるメッセージに最後まで耳を傾け、理解する・言葉の背後にある感情も受け止め、共感を示すこと。

聴くという漢字に、耳、目、心が入っているように、まさに体全体で受け止めるのが傾聴ですね。

では、そのような傾聴を可能にするコンディションや在り方とは?

私が日々意識していて、とても大切だと感じている考え方をシェアさせていただきますね。

1、 心のスペースをあけておくこと

ドアを開ける、ということと

空間を空ける、ということ。

まず傾聴の状態が生まれる前に

そもそも相手の方が自分を信頼して

心を開いてくれる必要があるので

自分の心のドアをたっぷりと開けることです。

コミュニケーションはいつでも鏡写しなので

自分がドアを開けた分だけ、相手の方も心を開いてくれます。

それから、自分の心にスペースがあることは

とても大切です。

簡単にいうと、心に余裕があるかどうか。

これは、人の話を聴く直前に気をつけるだけでなく

常日頃から自分の心に余裕を持てて、スペースを作れているかと

いうことになります。

自分の心の声をしっかり聴いて、心に曇りがない状態にしているか、

また未完了になっているタスクなどはないか、

自分のコンディションは万全か。

気がかりや納得していないことがあると、

自動的に自分のエネルギーが下がりますし

心にも余裕がなくなります。

プロのコーチやカウンセラーはもちろんのこと、

ビジネスの現場での上司や同僚、部下とのコミュニケーションにも

また家族との対話においても

心のスペースがしっかりあいているかが鍵になります。

2、 ジャッジしない心を持つ

私たちはそれぞれ自分独自の価値観を持って生きています。

人とコミュニケーションを取るときに、無意識のうちに脳内トークが始まり

「私だったらこうするけど」とか

「普通はこんなこと言わないよね」などという思考が挟まってしまうことが多いです。

もちろん、このような言葉を直接発さないにしても

このようなジャッジする考えが出てきている時点で

相手の方の話を100%ピュアに受け取ることはできないのです。

またジャッジのように否定的ではなくても

相手の方の役に立ちたい願いで自分の考えやアイデアを

すぐにシェアしようとしてしまうことがあります。

この場合も、相手の方が意図することをきちんと受け取れているわけではなく

なんとなくのぼやけた全体像を元に話を進めようとしています。

相手の方には、しっかり自分の気持ちを受け取ってもらえた

という満足感は生まれず、どこかモヤモヤが残った対話のまま終了してしまいます。

相手の話をジャッジなく、ありのまま受け取るためには

まず自分の価値観や自分が身につけている心にフィルターに気づいて

話を聴く前に一度横に置いておくことが大切です。

3、ハートから関わる

抽象的な表現ですが、なんとなく

人との対話を思い浮かべてみて

気持ちが通じ合って話を聴いてもらった後にスッキリした対話と

真剣には聴いてもらった感じがするけれど

なぜか心がスッキリしなかったり、

また話してみたいな、と感じないような対話ってありませんか?

私たちはロボットではなく、人間なので

このハートで関わり、ハートで繋がっているか

ということがあらゆるコミュニケーションに置いて

とても大切な状態になります。

私たちが思考にフォーカスして、問題解決をしようとすると

論理的な話の進め方にはなるかもしれませんが、

話し手にとって、心が通った、自分の気持ちを受け取ってもらったと

感じるコミュニケーションは生まれにくいです。

頭ではなく、心にフォーカスする。

ハートで相手の話や相手自身に興味を持って

ハートから話を聴くイメージを広げると

体感覚も変わります。

このような、自然にハートからつながる状態で

相手の話を受け止めると、それだけで相手の方には

良い変化が起きることがよくあります。

傾聴はスキルの前に、在り方とコンディションがとても大切です。

今回の記事は、傾聴できる状態をつくる在り方や考え方について

書いてみました。

今後、コミュニケーション、コーチング、リーダーシップなど様々な分野の

気づきなども投稿していきますので、どうぞお楽しみに!

最後までお読みいただきありがとうございます。